塾の合宿、停学、文化祭準備、キバ子回など。
一気に読んだ中で心動かされた瞬間は多々あるんですが、中でも18巻の「喪183:モテないし台風が来る」がすごかった。
ゆりちゃんから黒木への思いが陰に陽にビシバシ伝わってくる。ゆりちゃんの持つ湿度で満ちた回だと思う。二人きりになる導入がまずすごい。あの佇まいで映画も替えのパンツも持ってきてるのもすごいし、家族と談笑してご飯食べてからスーッと夜明かししてコーヒー飲むとこまで一息の感じでやりきるのもすごい。
ここまでが塾合宿やら文化祭準備やらで大人数で回す話が続いていたので、個人の情念をウェットな感じでぶつけられて差がすごかった。
あとは加藤さんがキャラの幅を見せつけてくれた。母性を指摘されて稚気に走ってみる展開があったけど、今までの下ネタ許容はきっと加藤さんなりに黒木とふざけたかったんだろうなという解釈ができるようになった。ゆりちゃん、うっちーとは違ったベクトルで深みにハマっていて怖いは怖い……。